レンズのデーター
コンタクトレンズを注文するために必要なデーターを解説していきます。
コンタクトレンズのデーターを表す表記は以下の通りです。
★BC(ベースカーブ)
これはコンタクトレンズの内側の球面の度合いを数値化したもので、ハードコンタクトのBCだと7.80、7.85、7.90などほとんどのレンズは0.05間隔(メニコンZは0.1間隔)。ソフトコンタクトのBCだと8.60、8.70、9.00など。
ハードコンタクトの場合はBCの選択は必須です。ソフトコンタクトの場合は多くのレンズは1種類しかBCがないというレンズが多いため、選択不要ということで記載していないサイトもあります。2種類のBCを用意しているレンズ(J&Jなど)の場合は選択をしなくてはなりません。
★PWR(パワー)
これは度数のことで(-:マイナス)表記がついていれば近視を矯正するレンズ、(+:プラス)表記がついていれば遠視を矯正するレンズです。レンズによってはPの一文字で表しているレンズもあれば度数の単位であるD(ディオプター)と表記しているレンズ(J&Jのレンズがそうです)もあります。ハード・ソフトコンタクト共に0.25間隔になっていますが、ソフトコンタクトの場合、メーカーにもよりますが、-6.00を超えると0.50間隔と言う規格のレンズもたくさんあります。
★DIA(ダイアメーター)またはS(サイズ)
これはレンズの直径(大きさ)を表しています。ハードコンタクトの場合、多くは標準サイズとして8.8mmを採用しているメーカーが多いようです。ソフトコンタクトの場合は14.0mmや14.2mm、デカ目のカラコンなどは14.5mmなんて言うDIAを採用しているメーカーさんもあります。ハードコンタクトはほとんどが選択必須ですが、ソフトコンタクトの場合、サイズの選択が必要なメーカーさんはシード2ウィークピュア以外には既存のレンズではありません。
☆SPH(スフェアー:球面レンズ)
「SPH」とは近視や遠視を矯正するレンズのことをいいます。そういう意味で言うと「SPH」は「PWR」(度数)の中の一つに含まれることになります。通常タイプのコンタクトレンズの場合、ハードも、ソフトも乱視の度数は含まれていませんので、PWRと言えばSPH(球面レンズ)のことを表しています。
☆CYL(シリンダー:円柱レンズ)
「CYL」は乱視を矯正するレンズのことをいいます。従って「SPH」と同様「CYL」も「PWR」(度数)の中の一つと言うことになります。「CYL」をコンタクトご注文時に選択するのは乱視矯正用コンタクトの時だけです。ただ近視や遠視を矯正するレンズとは異なり、選択肢は-0.75、-1.25、-1.75、-2.25などの3~4種類のみのレンズがほとんどです。
☆AXIS(アキシス:軸度)
皆さん、乱視の検査の御経験はありますか?放射線状の線を見せられ、その中で他の線と比較し濃く、はっきりと見やすい線がないかを問われる検査です。もしあれば乱視ということになるわけですが、乱視のある方に聞いても皆さんそれぞれ濃淡があってもその濃淡の場所が異なります。つまり乱視には方向があるのです。方向があるということは、矯正するときにもその方向に合わせて矯正をしなくてはなりません。その方向を示すデーターがAXISなのです。表記はAX180°とかAX90°などと表記します。単独で登場することはなく、必ずCYL(円柱レンズ)とセットで使用します。CYL-0.75 AX180°と言うように。
☆ADD(アディション:加入度数)
このデーターは遠近両用レンズのみに使用します。遠近両用レンズは1枚の小さなレンズの中に遠用度数と近用度数があります。ADDの選択肢もたくさんあるわけではなく、+1.00、+1.50、+2.00、+2.50等を含めおおよそ3~5種類位でしょう。例えば遠用度数が-5.00、ADDが+1.00と言うレンズの場合は、遠用部分の度数が-5.00で近用部分の度数がその差の-4.00になっているということになります。
☆カラー
リングタイプ、カラコン全般のみ必要なデーターです。
★マークはどのレンズにも共通して必要なデーターですが、☆マークは一部のレンズにのみ必要なデーターになります。
御自身の使用しているレンズの外箱、ブリスターパック、購入時に発行してもらった処方箋や指示書は大切に保管しておくことをお薦めいたします。